雪の舞

【初演】昭和61年
■作詞:萩原雪夫   ■作曲:大和久満

六下り

【歌詞】

降りしきる雪のあけぼの 

しんしんとして 空の果て 

風のまにまに 

ああ 雪の舞

いつしかに 吹雪となりて

わが心 乱れ惑う

一筋に極めし舞の道なれど

この胸の熱き想いを

知るや 知らずや

舞うは雪 積もるは恋

 

花ならば 難波の梅よ

白きは雪の ひとひらか

紅きは恋の口づけか

清らかに 香りゆかしく 

咲き誇る

春の宴のほろ酔に

色もほんのり 薄紅梅

 

【解説】

昭和61年に東京宝塚劇場「山本富士子・一月公演・舞化粧」の大詰めにて、初代ミス日本の女優・山本富士子氏がこの「雪の舞」を日本舞踊で初演をされました。

雪がしんしんと降る夜、踊りの女師匠である主人公が 舞の道をとるか、はたまた恋に生きるかを苦悩し、夢の春の曙を描いた内容で、小曲ながら曲調もドラマティックな作品となっております。